前橋・風鈴電車の「俳句と川柳」、応募総数700超に-200作品乗せ発車

竹に朝顔、風鈴、短冊を飾り風鈴電車の準備をする職員

竹に朝顔、風鈴、短冊を飾り風鈴電車の準備をする職員

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 上毛電気鉄道(前橋市城東4)は6月17日、一般公募した「俳句と川柳」773作品から選んだ約200作品を飾り付けた風鈴電車の運行を開始した。

最年少、7歳の少女が詠んだ作品は

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 風鈴電車の運行は今夏で9年目。2008年までは風鈴だけを飾っていたが、昨年から俳句や川柳などを書いた短冊を添えるようになった。今年は5月20日から作品の一般公募を始め、6月15日の締め切り日までに全国から作品が寄せられ、中には1人で50作品を投稿した人もいた。

 お題は「上毛電鉄」「風鈴電車」「夏」だったが、応募作品が予想以上に多かったため、「上毛電鉄」「風鈴電車」をテーマにした作品から先に選定し、次に「夏」「鉄道」作品から選んだ。

 応募は関東地方からが最も多かったが、北海道、佐賀県、福岡県、山口県、岩手県、愛媛県などからも寄せられた。最年少の応募は渋川市の7歳の少女だった。

 選ばれた作品の中には「チャリわたし 輪と凛乗せ 風の中」(今泉英雄さん)、「自転車の おかげで終電 間に合った」(民輪春江さん)のように、時間帯によっては自転車を持って乗車できる上毛電鉄ならではのサービスを詠んだものや、「二日酔い 車窓にひびく 妻のぐち」(中沼健二さん)のようにサラリーマン川柳的なもの、「同乗の 君も鉄かや 夏の虫」(巨童さん)のように鉄道マニアを詠んだものもある。

 上毛電鉄の増野さんは「鉄道マニアの人が作ったであろう川柳も楽しいものがあったが、苦難苦心して約200作品を選んだ。趣向が偏ってしまった感はあるが選定にあたっての苦しい思いを察してもらえたら」と話す。

 同社の古澤和秋社長は自然善事さんの「古老車に しばし田植えの 手を休め」を含む3作品を社長賞作品に選んだ。

 風鈴電車の運行は8月31日まで。

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