前橋の老舗洋食店の「トンカツうどん」-意外にあっさり、ファン増やす

ショウガがきいているのであっさりしており、うどんとトンカツが絶妙なハーモニーを醸し出す。「初めての人は温かいかけで」(森田さん)

ショウガがきいているのであっさりしており、うどんとトンカツが絶妙なハーモニーを醸し出す。「初めての人は温かいかけで」(森田さん)

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 前橋の老舗洋食店「パーラーレストラン モモヤ」(前橋市千代田2、TEL 027-231-5017)で提供している「トンカツうどん」がファンを増やしている。

うどんとの絡みをよくするために工夫した専用トンカツ

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 「トンカツうどん」はその名の通り、うどんにトンカツをトッピングしたもの。通常、うどんに揚げ物をトッピングする場合、天ぷらが一般的だが、手打ちのうどんとショウガをきかせただしと、「トンカツうどん」用に揚げたカツのハーモニーが受けている。

 モモヤが「トンカツうどん」を提供するようになったのは2004年11月。当時、前橋市街地活性化委員会での群馬大学工学部の大学院生の「うどんでもそばでも若い人は天ぷらよりトンカツがのっているほうがいい。前橋にそばやうどんの店は多いがトンカツがのっているメニューはない」という発言がきっかけ。

 同店オーナーの森田武徳さんは「趣味でうどんを打っていたのですぐに試してみたが、当店は洋食店。同じ通りにそば店もあったためメニューとして提供するには抵抗があったが、委員会の役員にすすめられ『それなら』と本格的に検討を始めた」という。

 森田さんは店の近くにある数店のそば店を1軒ずつ回り、「トンカツうどん」誕生の経緯やコンセプトなどを説明。各店主から了解を得た。

 「トンカツうどん」発売から3年後の2007年、群馬県産豚肉と豚肉料理を通して前橋をアピールする「TONTONのまち前橋」プロジェクトが始まった。森田さんは「tonton汁」の開発チームのひとりとしてレシピ開発も手がけた。

 「トンカツうどん」は地産地消を意識し、豚肉、小麦粉(絹の波)とも県内産を使用している。「うどんは1日2回(20人前)しか打てないので、数は限定」(森田さん)という。

 温かいかけと冷やがけがあるが、温かいかけが人気で7割が温かいかけを注文するという。トンカツは半分を別皿で提供しており、お年寄りや女性の持ち帰りの要望に応えてパックを用意している。

 営業時間は10時~19時30分。水曜定休。

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