高崎のコレクターが「浮世絵と和本展」-「手で触れてご覧ください」

4枚切り食パン3枚分はある和本、「軽さ」にびっくり

4枚切り食パン3枚分はある和本、「軽さ」にびっくり

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 江戸時代の浮世絵や和本のコレクター、林田知子さん(高崎市在住)が、ギャラリー「あそびの窓」(高崎市八千代1「21世紀書店」内、TEL 027-323-4588)で開催している「江戸時代の浮世絵と和本展」が話題になっている。

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 林田さんは同ギャラリーから数十メートルのビルに事務所を構える行政書士で、7年前に浮世絵や和本の収集を始めた。

 通常、浮世絵や和本など時代のあるものを展示する場合はガラスケースに入れるか、「手を触れないでください」という注意書きが置かれる。

 林田さんは「江戸時代の実物を自分の手で触って、ページをめくったり裏返したり、読んだりすることにより、初めてその素晴らしさがわかる。私自身も実際に触ってみて江戸時代の文化のとりこになった」と話す。

 展示中の和本の1冊は4枚切りの食パンを3枚重ねた程の厚さがあるにもかかわらず、手に取ると綿菓子のように軽い。

 同ギャラリーの峰村久美子さんは「来場者の中には会場が明るすぎて浮世絵がやけるのではと心配する人もいるが、林田さんは『もともと古いのだから』と気にする様子はない。本の軽さも、浮世絵が刷られた紙の薄さもびっくり」という。

 展示中の浮世絵約70点、和本約100冊の中には葛飾北斎の挿絵や美人画のほか、江戸時代の数学の参考書、文化人の紳士録など珍しいものも多い。「江戸時代を生きた庶民が楽しんでいた役者絵や読み本が中心で高価なものはない。とにかく触ってみて」(林田さん)と力を込める。

 開館時間は10時~17時。日曜定休。入場無料。4月28日まで。

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