創業90年の老舗の味をコンビニで-前橋「ポンチ」のカツカレー

ポンチは前橋出身の詩人、萩原朔太郎も通った

ポンチは前橋出身の詩人、萩原朔太郎も通った

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 コンビニエンスストア「セーブオン」(本社=前橋市亀里町)は12月23日、老舗洋食屋「ポンチ」(同市千代田3)の人気メニュー「カツカレー」の味を再現した「ポンチ監修大正レトロカツカレー」を発売した。

老舗のカツカレーを再現したコンビニのカレー

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 ポンチは1920(大正9)年創業。90年近くを経た店内のレトロな雰囲気と、昔ながらの味に定評がある。

 同店のある弁天通りは映画やテレビドラマのロケに使われることが多く、最近では和田アキ子さんの半生を描いたテレビドラマ「和田アキ子物語」(フジテレビ系)、映画「クライマーズ・ハイ」などの舞台になった。

 「クライマーズ・ハイ」では通りだけでなく同店の店内を使ったシーンもあり、撮影とは別に「原田監督に頼まれて朝食を提供したりもした」(オーナーの町野義幸さん)という。

 同店の「カレー」は創業当時から「注ぎ足し注ぎ足ししているもので、隠し味は企業秘密。鍋持参で買いに来る人もいる」(同)名物メニュー。

 セーブオンの担当者は「ベースの味に近づけるのが難しかった。注ぎ足しながら深みを増している味をどうやって再現するかが問題で、いろいろトライしたが最初は苦みが出てしまった。町野さんから『豚のラードを溶け込ませてみたら』というアドバイスをもらい、コンビニの商品でも可能な煮込み時間でポンチの味に近づけることができた」と振り返る。

 ポンチでは「子どもでも食べられるようマイルドに仕上げている」(町野さん)が、セーブオンでは「カレーは男性の需要が多いため、やや辛口に仕上げ」(同社担当者)た。

 価格は430円。セーブオン全店(565店舗)で来年1月中旬まで販売し、20~40歳代の男性客を取り込む考え。

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