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「自販機ミュージアム」閉館へ 自販機バッシング収まるも台数減少

ビン入り飲料自販機。「ビン返し」という文化が根付いており、ビンは再利用されていた時代

ビン入り飲料自販機。「ビン返し」という文化が根付いており、ビンは再利用されていた時代

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 自販機を展示している「自販機わくわくミュージアム」(前橋市粕川町「サンデンフォレスト」内、TEL 03-5579-8131)が12月27日、閉館する。

【写真】噴水式ジュース自販機

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 自販機ミュージアムは「日本自動販売システム機械工業会(JVMA)(東京都新宿区)が2012年に開設した。

 当時は東日本大震災を契機に電飾看板バッシング、自販機バッシングが起きていた。自販機の省エネ対策とともに発展してきたが、社会へのアピール不足で自販機の電気がついているだけで非難の対象にされた。

 その後の地震、豪雨など災害時には飲料自販機による飲料水の無料配布、夜道を明るく照らすなど一定の評価を得ているものの、コンビニの台頭により自販機に出荷台数は減少している。JVMAに加盟するメーカー61社のうち飲料自販機メーカーは3社に留まり、ほかは金融、自動サービス、発券機メーカーだ。

 年間5,000~6,000人の見学者もこのうち9割が「サンデン」(本社=伊勢崎市)の工場見学者で、自販機ミュージアムだけの見学者は500~600人だった。役目を終えた、が閉館の理由だ。

 閉館後、展示品はサンデンへの譲渡が決まり、その後の対応をサンデンで検討している。

 開館時間は9時30分~16時。日、月曜休館。観覧無料。事前予約要。

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