前橋・日食「ちょっと見えた」天文教室大にぎわい-次は2012年

突然、薄い雲越しに合間に太陽が。10時45分ごろ、前橋市児童文化センターで

突然、薄い雲越しに合間に太陽が。10時45分ごろ、前橋市児童文化センターで

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 今世紀最大といわれる皆既日食を観察しようと7月22日、前橋の「前橋市児童文化センター」(前橋市西片貝5)で開催された観測教室に多くの児童が訪れ、日食グラスを手に空を見上げた。

紙コップで「ピンホール式太陽観測器」作りも

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 前橋では、食の初め=9時54分33秒から、食の終わり=12時27分52秒までの間に、最大食分0.733(11時11分06秒)の部分日食を観測できるはずだが、晴天率は36.7%と低かった。

 同センターに集まった児童ら30組(82人)は日食グラスを手に、雨が上がった空を見上げた。時々雲が切れる瞬間はあるものの衣をまとったかのような雲に阻まれ、なかなか太陽を見ることはできない。

 やっとその姿をとらえたのは10時45分ごろ。右上の部分が欠けた太陽が薄い雲越しに姿を現した。日食が確認できたのはほんの一瞬だったために、「見えた」と喜びの声を上げる児童がいる一方、ピンホール式太陽観測器の製作に夢中になり見逃した児童も。

 「日食が始まって周囲が暗くなり、それが日食の影響だと聞いてびっくりした」(山口君、同市朝日町、小4)、「ちょっとだけれど見えたので感動した。こういうイベントにこれからも参加したい」(斉藤さん、大友町、中2)など、世紀の天体ショーに心を揺さぶられた様子。

 同センターの清水館長は「定員30人の定員に対し、144通366人の応募があったため30組に増やし、1組に対して日食グラス1個を配布した。観測できたのは短い時間だったが、これをきっかけに天文への関心が高まるとうれしい」と話している。

 今後、国内では、2012年5月12日=金環日食、2035年9月2日=皆既日食が観測できる。

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