「いせさき花火大会」百年に一度の危機で中止に-30万人がため息か

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90分間途切れることなく打ち上がる3万発の花火で知られる「いせさき花火大会」が、今年は開催されない。

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 同花火大会は1995年に始まり、打ち上げ会場を見直しながら昨年まで毎年開催されてきた。玉数の多さとスピーディーな展開が人気を呼び、近隣の市町村はもとより県外からの見物客も多く、一昨年は38万人、昨年は35万人の人出があった。

 昨年の大会はプログラムの途中で事故があり、打ち上げが中断される場面もあったが、ややマンネリ気味だった演目も見直され、今年の開催に期待が高まっていた。

 伊勢崎市が同花火大会の休止を決定したのは今年2月2日。同市文化観光課担当者は「百年に一度の金融危機は、世界の経済情勢を悪化させており、本市においても市税収入の落ち込みが予想されるため、今年度の予算編成は市民生活に密着した事業を最優先するとの考えの下、緊急経済対策や福祉、地域医療の充実などに重点を置き、緊急性・必要性を優先に採択した。夏の風物詩である花火大会について断腸の思いで休止を決定した」とコメントする。

 世界的な金融危機のあおりを受け低迷する経済状況下、全国的に花火大会の開催費用の捻出に苦労している自治体が多いが、北関東一と言われた花火大会の休止を惜しむ声もまた大きい。

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