群馬県が1月29日に開催した「ぐんまの食材・産品商談会」に、量販店、ファストフードチェーン、学校給食、病院給食などの関係者548人が参加した。開催は今回で5回目。
同商談会には青果物、精米、農産加工品、食肉・食肉加工品、キノコ、コンニャク製品、麺、パン、乳製品、大豆加工品など県内50社が出展。珍しいものでは、まゆクラフト製品を手がける「ミノワ工業」(富岡市妙義町)が出展した。
群馬県の特産品では「下仁田ねぎ」「コンニャク」が知られているが、平成19年度の群馬県農業産出額トップは「豚肉」で、次いで「生乳」「米」「キャベツ」「キュウリ」「牛肉」「鶏卵」「コンニャク芋」「ほうれん草」「トマト」と意外な顔ぶれ。
群馬県産の銘柄肉(豚肉・牛肉・鶏肉)を使った加工品の生産を手がける「シーフッドケイ」(富岡市富岡)の本庄勝美社長は「加工品の場合、100%県産肉を使っていても実証が難しい。当社では商品にQRコードを付け、原料の個体識別番号を確認できるようにしている。管理は大変だが『信頼できる』と商談の申し込みが多かった」と話す。
また、食品を扱うブースでは試食品を用意し、自社製品をPRした。しょうゆ味とみそ味の「おきりこみ」を用意した「新田乃庄」(太田市寺井町)の須永政志社長は「ほうとうなどの麺製品を見てもらうだけでなく、実際に食べてもらうと興味を持ってもらえる。ホテル、旅館関係者から『みやげ品に』という商談の申し込みが多く、手応えを感じた」という。
同商談会の商談成立総数は約1カ月後に発表する。昨年の商談成立総数は203件だった。