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「手ぬぐい」に見る商都の歴史-高崎で明治・大正・昭和の手ぬぐい500点

「紺ののれんがひらひらと」を絵に描いたような手ぬぐい。高崎にあった呉服店「うろころ(鱗呂)」創業65周年記念品。同店は高崎で3本の指に入る名店として知られる。1956(昭和31)年製と思われる

「紺ののれんがひらひらと」を絵に描いたような手ぬぐい。高崎にあった呉服店「うろころ(鱗呂)」創業65周年記念品。同店は高崎で3本の指に入る名店として知られる。1956(昭和31)年製と思われる

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 高崎市歴史民俗資料館(高崎市上滝町、TEL 027-352-1261)で現在、明治・大正・昭和の手ぬぐい約500点を展示する「高崎てぬぐい繁盛記」が開催されている。

3代目の「高崎駅舎」が描かれた手ぬぐい、すでに取り壊し作業が始まっていた

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 高崎は「お江戸見たけりゃ高崎田町、紺ののれんがひらひらと」とうたわれた商業の街。今も町名が残る「田町」は市街地の中心に位置し、多くの商店が軒を連ねていた場所だ。

 手ぬぐいは今風に言えばノベルティー。多くの商店が周年などの記念や年頭の挨拶用に思い思いの図案でこしらえた。同展では現存する手ぬぐいから高崎の繁盛ぶりを振り返る。

 高崎には明治時代に考案された手ぬぐいを量産する技術、注染(ちゅうせん)を守る「中村染工場」(同市常磐町)が今様の手ぬぐいを生産している。木綿の生地に絵柄を染め、両端は切りっぱなし。タオルのように縫い止めないため、乾きが早くしなやかで、水気を拭き取るだけでなく頭にかぶったり、首に巻いたりして使われた。

 珍しい図柄や、その時しか手に入らない記念ものなどはプレミアが付いたのだろうか。

 開館時間は9時~16時。月曜・祝日の翌日休館。ゴールデンウイーク中は変則。入場無料。5月11日まで。

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