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計画停電:こうして乗り越えた-高崎・前橋の飲食店、夏はどうなる?

高崎の老舗食堂「栄寿亭」の「A=卵なし」(400円)

高崎の老舗食堂「栄寿亭」の「A=卵なし」(400円)

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 4月中で計画停電を原則中止することが発表された4月6日、高崎、前橋の飲食店で停電時、どのように営業したか、震災・計画停電開始後の客足などについて聞いた。

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 カツ丼で知られる「栄寿亭」(高崎市あら町)、「一二三食堂」(同宮元町)では昼1回・夜1回、停電した。両店とも夜の1回は店を閉めたが、計画停電が始まった当初に若干の利用減があったものの「全体で見ると震災前と変わらない」という。

 昼3回・夜3回停電した「支那そば なかじま」(同市飯塚町)はやむなく臨時休業した日もあったが、「客足に影響することはなかった。問題は仕込みで、夜に停電した場合は朝につけが回った。アルコールを提供する店は影響を受けていると聞く」と店主の中島譲さん。

 デカ盛りで知られる中華料理店「天賑」(前橋市千代田4)は昼2回・夜2回。昼の1回は閉め、もう1回は営業、夜の2回は早めに閉店した。「換気扇を回せないので窓を開け放し、寒い中で食べてもらった」(店主の大磯光廣さん)という。

 これらの店はすべて第5グループに属する。一二三食堂は地域医療センター(旧国立高崎病院)と同じエリアにあるため停電がなくなった。こうした除外エリア以外の店舗は、「夏はどうなるのか」と不安を抱えている。

 一番の問題は冷蔵庫とエアコンだ。「中華料理は火の料理。夏は窓を開けて煙を追い出すだけでは済まない」(大磯さん)、「店に冷蔵庫しかないので生ものが心配。ドライアイスを使うか…」(中島さん)、「計画停電でも営業はできるがエアコンが困る」(栄寿亭店主の若林洋さん)、「対策はこれから考える」と口をそろえる。

 未曽有の大震災と原発事故後の初めての夏がどんな夏になるのか、暑い夏を想像すると背筋は寒い。

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