こってり流行の中、「あっさり手打ちラーメン」人気集める-高崎「三富士」

加部正昭さん、「もやしラーメン、お待たせしました」

加部正昭さん、「もやしラーメン、お待たせしました」

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 高崎の老舗食堂「三富士食堂」(高崎市通町、TEL 027-322-7156)のあっさりスープの「手打ちラーメン」が人気だ。

三富士の「もやしラーメン」の全貌(ぼう)

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 三富士食堂はラーメン、丼もの、定食などをそろえる食堂で、創業は1965(昭和40)年。高度経済成長期からバブル、バブル崩壊と時代の波にもまれる高崎の街とともに歩んで来た。

 それぞれの時代、サラリーマンの食欲を満たして来た同店のラーメンの中で最も人気があるのが「もやしラーメン」(600円)で、塩味のスープに手打ち麺、もやし、キャベツ、ニンジン、ニラ、豚肉、エビなどをのせたもの。

 麺はストレートだが、手もみしているためちぢれ麺のような風情を醸し出す。スープは豚のげんこつをベースに鶏、カツオの厚削り、煮干しと動物系でありながら海を感じさせる仕上がりだ。

 「野菜はいためて使うが、スープに油を入れたくないため少量の油でいため、あっさりしたラーメンに仕上げる」という2代目店主、加部正昭さん。いためた野菜の甘みがスープに溶け込み、やさしい塩味のラーメンになる。

 メニューは「ラーメン」(450円)、「チャーシューメン」(700円)など麺類9種類、「カツ丼」(650円)などご飯もの13種類、「ラーメンとミニカツ丼のセット」(800円)などセットメニューも約10種類をそろえる。

 全国の商店街と同様に人出の減少に頭を痛める高崎。「昼の客足はおかげさまでそれほど変わりはない。しかし、夜は…」と、同店はやむなく昼のみの営業に切り替えた。夜は別の仕事に向かう加部さん、「夜の対策を練り、体勢を整えて昼と夜の営業形態に戻したい。それまでとにかく頑張る」と力を込める。

 営業時間は11時30分~15時。火曜定休。

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