映画「大魔神」のモデルになった埴輪が里帰り-群馬県立歴史博物館

里帰りした「桂甲武人埴輪」

里帰りした「桂甲武人埴輪」

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 群馬県立歴史博物館(高崎市綿貫町、TEL 027-346-5522)にて7月4日から、開館30周年記念展「国宝 武人ハニワ、群馬へ帰る!これが最後、東と西の埴輪大集合」が開催されている。

「大魔神」のモデルとなった顔を見る

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 群馬県内にはかつて、1万基を超える古墳があった。これらの古墳から出土した埴輪(はにわ)は質が高く、その出土量から埴輪文化が栄えた地であったとが推測されており、群馬県が古代東国文化の中心地と呼ばれるゆえんでもある。

 埴輪が国宝に指定されることはまれだが、太田市飯塚町で出土し、1974(昭和49)年に国宝の指定を受けた「桂甲武人埴輪」(東京国立博物館蔵)が約60年ぶりに里帰りした。

 「桂甲武人埴輪」は古代美術の写真集には必ず登場する有名な埴輪で、全身を甲冑(かっちゅう)で覆い、矢を入れるさやを背負いと完全武装の状態で、今にも大刀を抜こうと身構えている。1966(昭和41)年に制作された映画「大魔神」(東映)のモデルになったことでも知られているが、その表情はどことなく愛らしく「草食系男子」を思わせる。

 同展では「桂甲武人埴輪」のほか、10府県で出土した埴輪など約300点を展示している。

 開館時間は9時30分~17時。月曜休館(7月20日は開館、翌21日休館、8月10日開館)。観覧料は、一般=800円、大高生=500円、中学生以下無料。8月30日まで。

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