乳房を手術した女性向け「ブラ」-ワコールが前橋で相談会開催へ

重さまで再現したパッド、カップから肩ひもまでの部を幅広くして安定感を高めたブラ

重さまで再現したパッド、カップから肩ひもまでの部を幅広くして安定感を高めたブラ

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 ワコール(本社=京都市)は11月14日、グリーンドーム前橋(前橋市岩神1)で開催する「リマンマ 下着と装いの相談会」の予約受け付けを開始した。

シャープなラインをつくるパッド

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 「リマンマ」はラテン語のマンマ(乳房)に「Re」を付けた造語で、「乳房よ再び」を意味する。

 乳房の手術が必要になる病気は主に乳がん。日本では乳がんは1970年代後半から増え始め、1980年には子宮がんを抜き、1995年には胃がんを抜き、女性のがんで最も患者数の多いがんになった。現在、乳がん患者は約16万人、さらに毎年約4万人ずつ増加するといわれている。

 がんの手術や治療方法の進歩とともに乳がんの手術方法も改善されてきたが、例え部分的であっても切除した後は「悲しみや不安など精神的なショックはもちろんのこと、普段通りの生活ができない『不便さ』も大変なもの」(同社アドバイザーの塚原さん)だという。

 例えば片方の乳房を切除した場合、「普通のブラジャーではパッドを入れても安定が悪く、ずり上がってしまったり、ワイヤーや金具によって痛みを感じることもある」(同)という。

 乳房を切除した女性から同社に「切除の状況に合わせたブラジャーはないか」という問い合わせが寄せられるようになったのは1960年代半ば。

 その数年後、手術後に使用する特殊な外国製のパッドが流通していることを知った同社は、直接の営利を目的としない社長直轄の女性プロジェクトチーム「社会福祉課」を設け、ブラジャーやボディースーツなどのランジェリーの開発を始め、1984年にはパッドの国産化を実現した。

 同社はこれらの製品を札幌、東京、名古屋、京都、福岡のリマンマルームや、同ルームがない県での説明会で紹介しており、群馬県での開催は5年ぶり4回目。

 「相談会では乳房温存法に対応した『アジャストボリュームブラ』の試着もできる。最近はご主人と一緒に相談会に参加する人が増えた」(同)とも。

 相談会の日程は12月11日~13日。参加には事前予約が必要。予約は同社リマンマ事業課(TEL 03-3865-6474)まで。

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