県道2号線に面する「なし直売所」の敷地で営業を始めた「焼き芋ショップわくわく」(前橋市下大島町)が話題になっている。
店主は細井陽子さんと夫の裕也さん。陽子さんは看護師として25年間働き、現在は6歳と4歳の子育て中。家族でできる仕事はないかと考えていたところ、1年ほど前に「焼き芋屋の夢をみた」という。
これを契機にネットなどで焼き芋について調べ、今年5月に「壺焼いも のぐち」(栃木県宇都宮市)の講習を受講。「壺」を「ドラム缶」に置き換えるなど工夫を重ね、11月1日にオープンした。
陽子さんは「壺よりドラム缶の方が安いし、イベントに出店する時に運びやすい。低温で3時間かけて焼き、しっかりとした甘みを引き出す。家庭では出せない味」と胸を張る。
店舗が交通量の多い幹線道に面することから、営業中は旗を振ってドライバーにアピールする。この道を通る人の中にはオープンを知らせるポスターを目にした人もいるだろう。しかし、営業は週2回、売り切れ次第閉店するためなかなか焼き芋に出会えない。「毎回、だいたい30本くらい焼く。これまでのところ毎回完売」と陽子さん。
芋は「シルクスイート」と「べにはるか」。価格は「大(約400グラム)」400円、「中(約300グラム)」300円、「小(約200グラム)」200円。
営業は月・木。営業時間は11時~14時。