「伊勢崎絣(いせさきかすり)」の織物職人・齋藤定夫さんの作品約50点を展示する「齋藤定夫展」が、12月18日から「日本絹の里」(高崎市金古町)で開催される。
伊勢崎は、江戸時代には絹織物や生糸を取引する市が立つほど養蚕(ようさん)が盛んで、養蚕農家では自家用の織物を織っていた。明治時代に入ると染色技術や織り技術が進歩。販売用の織物の生産が盛んになった。伊勢崎で生産される織物は「伊勢崎絣」や「伊勢崎銘仙(めいせん)」と呼ばれ、昭和初期まで広く流行した。
最盛期には多くの「機屋(はたや)」と呼ばれる織りの拠点があった。齋藤定夫さんは1943年、「機屋」に生まれ、14歳から家業を手伝い、23歳で織物職人として独立。伊勢崎絣の生産工程の全てを自身で行い伝統技術を守るとともに、新しい意匠の追求。技術指導にも取り組んでいる。
12月18日・1月30日には齋藤さんによる「ギャラリートーク」、1月10日には「手織り実演」、1月15日には「糸染め実演」を行う。いずれも申し込み不要。問い合わせは日本絹の里(TEL 027-360-6300)で受け付ける。
開館時間は9時30分~17時。観覧料は一般200円、大高生100円、中学生以下無料。火曜休館。12月27日~1月2日、1月4日・5日休館。1月3日は開館。
齋藤定夫展は2月6日まで。