和菓子店「青柳本店」(前橋市本2、TEL 027-224-3769)が年末年始に販売している「前橋の初市福おこし」が12月24日、完売したことがわかった。
前橋初市福おこしは三代目店主の故長谷川政太郎さんが考案、発売したもので、90年以上の歴史を持つ。当初は前橋初市(=だるま市)当日に販売していたが、顧客の要望に応え1990年代に年末からの販売に切り替えた。
新型コロナウイルスの影響で前橋初市の開催が危ぶまれ、11月末には規模縮小が決まった。店主の長谷川基雄さんは「初市が開催されるとしても販売時のソーシャルディスタンスを確保できるだろうか」と、初市当日の販売中止を決めた。生産量は例年の6割程度に抑え、12月10日に販売を始めた。
基雄さんは「毎年楽しみにしてくれていたお客さまには本当に申し訳ない。新型コロナが終息してみなさんの生活がこれまで通りに戻ること、当店も例年通り初市でおこしを販売できるようになることを願っている」と力を込めた。