前橋市が警視庁捜査第一課に贈った「事件だるま」が12月18日、前橋に戻った。
「事件だるま」は1965(昭和40)年ごろから前橋市が警視庁捜査第一課に贈っているだるま。当時、群馬県立前橋高等学校出身の俳優、天田俊明さんが人気刑事ドラマ「七人の刑事」に出演しており、劇中の小料理店にだるまが飾られていたことにちなみ、前橋市が贈り始めた。
今年の奉納事件は14件。新しいものでは「ハロウィン蝟集者による暴力行為等事件」。蝟集(いしゅう)はハリネズミの毛のごとく一カ所に多くのものが寄り集まることを意味する。12月5日、軽トラックを横転させた4人を逮捕した。
犠牲になった船戸結愛ちゃん(5歳)の手紙に多くの人が涙した「東が丘一丁目養父らによる女児虐待保護責任者遺棄致死事件」。
だるまを持参した警部補らは「結愛ちゃんの手紙が心に残っている。また、ハロウィン事件のような新たな犯罪について危惧している。来年は事件・事故のない年にしたいと願っている」と話した。
「事件だるま」は来年1月8日まで前橋市役所1Fロビーに展示し、9日の初市、前橋八幡宮で行う「お焚き上げ」で浄火される。