高崎タカシマヤ（高崎市旭町、TEL 027-327-1111）で4月20日に始まった「大九州展」に「買って応援しよう」と多くの人が詰めかけ、初日の売上が前年を10％上回った。

【写真】各日50個限定「寿司割烹おおむろ」（大分県佐伯市）の「うにとあわびの贅沢弁当」

　今年の大九州展は14日からの熊本地震の影響で4店が出店できず、52店舗でスタートした。出店できなかったのは「ななみかん工房」（熊本県玉名市）、「森からし蓮根」（同熊本市）、「菅乃屋」（同御船町）、「YURARI」（大分県由布市）。

　熊本名産の馬油の製造販売を手掛ける「人吉農産」（熊本県人吉市）の販売員、吉村さんは「熊本空港はだめだったので鹿児島空港から来た。揺れはすごかったが、会社も社員も大丈夫だった。現地では避難所に馬油を届け、使ってもらっている」と話す。

　来店者からは「大変でしたね」「よく来られましたね」などの声が。同社の馬油は昔からの製法で添加物を使わずに作る。「応援につながる」と買って行く人もいて、「本当にありがたい」とも。

　刺し子製品を扱う「メルドレス」（熊本市）社長の山口リエコさんは「発災時は大阪にいてそのまま群馬に来た。後に本震となった揺れの被害が大きかった。今日の雨で避難勧告が出た」という。

　高崎タカシマヤの担当者は「多くのお客さまが募金に協力してくださっている。九州展で買い物をすることが応援につながると考えているお客さまも多い。くまモンは来店できなくなったが、九州の食や工芸を楽しんで」と呼び掛ける。

　開催時間は10時～19時（土日は19時30分、最終日は17時）。25日まで。