奈良時代建立の「多胡碑」など上野三碑、ガラスも外します-1日限り特別公開へ

「多胡碑」台石からの高さは127センチ、幅は約60センチ、厚さは約15センチで。上毛かるたに読まれているため実物を見たことがなくても県民の多くがその存在を知る

「多胡碑」台石からの高さは127センチ、幅は約60センチ、厚さは約15センチで。上毛かるたに読まれているため実物を見たことがなくても県民の多くがその存在を知る

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 高崎市の南部、直径約3キロの範囲に点在する国の特別史跡「多胡碑」「山上碑」「金井沢碑」が3月10日、特別公開される。

デザイン的にも優れた「金井沢碑」

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 飛鳥時代から平安時代の約500年間に建てられた石碑で現存するのはわずかに16例。このうちの3例が高崎の狭い範囲に残っている。3つ合わせて「上野(こうずけ)三碑」または「上毛(じょうもう)三碑」と呼ばれ、昨年には大沢正明群馬県知事がユネスコ「世界記憶遺産」への登録を目指したいとし、話題になった。

 「多胡碑」には711年、行政再編により「多胡郡」が誕生したと刻まれている。その書体は今もなお、多くの書道家に愛されている。「山上碑」は完全な形で残る碑として日本最古。「金井沢碑」は豪族が先祖供養のために建てたもので、現在の県名である「群馬」の文字が見られる最古のものとされる。

 これらの碑は「覆屋(おおいや)」と呼ばれる建造物で覆われており、通常の一般公開は覆屋の扉を開けガラス越しに行うが、今回はガラス無しでじかに見せる。

 公開時間は10時~15時。

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