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利益より「味」、自分で作れる範囲を守るラーメン店-高崎「なかじま」

妻の美奈子さん、パートの女性が店を手伝うが、料理には手を出さない。人気の「わんたんそば」を手に、思いのほか気さくな中島さん

妻の美奈子さん、パートの女性が店を手伝うが、料理には手を出さない。人気の「わんたんそば」を手に、思いのほか気さくな中島さん

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 麺、スープ、具材など手作りにこだわる「支那そば なかじま」(高崎市飯塚町、TEL 027-363-5161)のラーメンが人気を集めている。

シンプルゆえにごまかしの効かない「支那そば」(650円)

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 同店は今年12月に2周年を迎える。店主の中島譲さんは安中市出身で、都内で修行し群馬に戻った。店舗は主要幹線沿いの県営住宅の1階。週末は昼と夜、平日は昼のみ営業している。昼のみの営業日でも約100人、週末は140~150人が利用する人気店だ。

 「家賃の高い物件では材料にお金がかけられなくなるので、1年かけて安い場所を探した。たまたま『ウニクス高崎』の用地の前の物件が見つかり、ここしかないと決めた。フリーペーパーにも載せたことはないし、情報に流されて食べに来てくれるのではなく、当店の味を求めて来てくれる人がほとんどでリピーターが多い」(中島さん)という。

 全粒粉をブレンドしたストレート麺、煮干し、かつお節、昆布を使った和風スープ、低温でじっくり焼いたチャーシュー…すべて中島さん自らが作る。当初は平日の夜も営業していたが、仕込みまで入れると労働時間は1日17時間に。「これでは体が持たない」と夜の営業は週末だけにした。

 メニューは「支那そば」「しおそば」(以上650円)、「味玉そば」(750円)、「わんたんそば」(800円)、「焼豚そば」(870円)の5種類、夏期限定「つけそば」(700円)、「味玉」(100円)などトッピング4種類を用意する。

 最も人気があるのは「わんたんそば」(800円)で、つるっとした皮に包まれたショウガを利かせたあん、しょうゆスープ、小麦が香り立つ麺が波状攻撃のように食欲中枢を刺激する。

 「利益を求めているわけではない。絵描きやミュージシャンと同じように、売り上げだけのためでなく『作る』ことが好きなので作っている。人にやらせると違うものができてしまうので全部自分でやるし、自分でできる範囲でいいと思っている」と言い切る。

 営業時間は11時~14時(平日は11時~15時30分)、17時30分~19時30分。火曜・第2月曜定休。

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