高崎南銀座商店街振興会は8月1日、2日に開催される「第35回高崎まつり」の協賛イベントとして、「高崎大田楽(だいでんがく)」「阿波踊り」「八木節」など日本文化を意識した芸能を誘致した。
南銀座商店街は毎年、「どですけ連」を招き阿波踊りパフォーマンスを披露。高崎の夏の風物詩のひとつとして定着している。「どですけ連」は高崎医師会の有志によって組織される阿波踊りチームで、切れ味のいい身のこなしと粋なパフォーマンスで知られる。
同連合会長の外処さんは「今年は阿波踊りだけでなく、とことん伝統芸能にこだわった」という。
「高崎大田楽」は狂言師で総合芸術家の野村万之丞が創作した演劇作品で、高崎が市制100周年を迎えた2000年、100人の市民狂言師によって演じられた。
その後、この壮大な歴史絵巻を演じた市民の有志が中心になって「高崎わざおぎ」を創設。「高崎大田楽」の継承に尽力している。大田楽は高崎以外でも上演されているが、地元の市民による演技は珍しく、群馬音楽センター(2002年)、高崎観音山での上演も好評だ。
「野村万之丞さんが存命なら『高崎大田楽』は全国から注目されるような芸能の発展したはず。野村万之丞さんの思い伝承する『高崎わざおぎ』のみなさんが日頃の成果を発表する場になれば」(外処さん)とも。
南銀座は、石畳の両端に呉服店、蔵の喫茶店、古美術店、刃物店、コロッケやハムカツで知られる精肉店など日本の伝統を感じさせる店舗と、イタリアンレストランや若い女性が経営するフラワーショップなど新旧が調和した通り。
今年は、祭り両日の正午から夕方まで、「高崎大田楽」「阿波踊り」、「上州尾根下連八木節保存会」(榛名町)による「八木節」のにぎやかなパフォーマンスが繰り広げられる。観覧無料。雨天の場合は中止の予定。