前橋市が警視庁捜査第一課に贈った「だるま=警視庁だるま」が12月20日、前橋に戻った。
前橋市が警視庁にだるまを贈り始めたのは1965(昭和40)年頃。1961(昭和36)年~1969(昭和44)年に放送されたテレビドラマ「七人の刑事」(TBS)に群馬県立前橋高等学校卒業の俳優、天田俊明さん(伊勢崎市生まれ)が出演しており、天田さんが演じる警視庁捜査第一課の刑事が通う小料理店にだるまがあったことから、だるまを贈り始めた。
今年の警視庁だるまは、闇バイト系の「新宿区歌舞伎町一丁目所在の質店を狙った店舗強盗事件」「三鷹市大沢二丁目一般住宅内強盗未遂事件」、殺人事件の中でも衝撃的だった「栃木県下における男女殺人、死体損壊事件」など14の事件名を背負って戻った。
返還の使者は渡辺慶巡査部長と橋口雄史巡査部長。渡辺さんは「事件を解決してだるまに事件名を書いてもらえるようにとモチベーションになっている。特に栃木の死体損壊事件が記憶に残っている。今年は未解決事件がなかった。だるまのおかげ」と話した。
だるまを受け取った小川晶前橋市長は難事件解決に感謝を表すとともに「だるまをはげみにしていただいてありがたい」と応じた。小川前橋市長は今年2月に就任した前橋市初の女性市長。
警視庁だるまは12月20日~1月6日、前橋市庁舎1階ロビーに展示。1月9日の「初市」に「前橋八幡宮」(前橋市本2)で行われる「お焚き上げ」で浄化される。