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前橋が舞台の映画「クライマーズ・ハイ」−現場に近い上野村で追悼試写会
(2008年07月04日)
日航機墜落事故現場、上野村で7月3日、上野村の村民を招いて映画「クライマーズ・ハイ」の特別試写会が開催された。
この映画は、1985年8月12日に発生した日航機墜落事故を追う地方新聞社の記者の姿を描いた作品で、原作は当時「上毛新聞社」(前橋市古市1)の記者だった作家、横山秀夫さんの同名の小説。
試写会には原田監督、主演の堤真一さん、シンガーの元ちとせさんが駆けつけた。会場となった上野村立上野中学校の体育館に集まった約650人を前に原田眞人監督は「撮影では大変お世話になりました」と頭を下げた。
日航機墜落現場、御巣鷹山の尾根は上野村から急な山道を800メートル登った場所。初めてこの地を訪れた元ちとせさんは試写会が始まる前、追悼モニュメント「慰霊の園」に花を手向けた。
元ちとせさんは「この映画を見て、どんな場所にも真実を伝えようとする人がいるんだなと勇気をもらった。私は奄美大島に住んでいたが、上野村の自然の色と濃い緑は奄美大島に似ていて懐かしい。頑張れるのは帰る場所があるからだと思う。素敵な場所に生まれたことを誇りに思って」と話し、映画のイメージソング「蛍星」を披露すると、体育館は割れんばかりの拍手に包まれた。
堤真一さんは「上野村のみなさんは今もなお、慰霊のために毎年いろいろな活動を続けていると聞き、頭が下がります。映画が鎮魂になるかわからないが、精一杯やった。これまでいろいろな作品でいろいろな役を演じたが、この作品の『悠木和雅』という役は今までで一番精魂を傾けて取り組んだ。今までにない自分を出せた作品」と撮影を振り返る。
子どもを一人で飛行機に乗せた経験があるという原田監督は「当時、テレビで美谷島健君の名前と年齢を見てショックを受けた。事故を通して親の思い、子の思いを感じ、この作品をつくる中で再び子を失った親の思いを強く感じた」と話した。
映画「クライマーズ・ハイ」(東映×ギャガ・コミュニケーションズ配給)は7月5日から、全国でロードショー公開される。
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