前橋の老舗ボウリング場が営業時間延長、団体送迎サービス再開-「ラウンド1」出店対策で

「ボウルジャンボ前橋」は道案内においてはランドマーク、30歳代以上の人にとっては思い出の場所。36年前に建てられた店舗の外観は一時代前の印象を拭いきれないが、店内は清潔に保たれている

「ボウルジャンボ前橋」は道案内においてはランドマーク、30歳代以上の人にとっては思い出の場所。36年前に建てられた店舗の外観は一時代前の印象を拭いきれないが、店内は清潔に保たれている

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 群馬県におけるボウリング場の草分け「ボウルジャンボ前橋」(前橋市下大島町、TEL 027-266-0631)が11月23日から、午前3時までだった営業時間を5時に延長した。

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 「ボウルジャンボ前橋」は1971年(昭和46年)、同市内ではまだ珍しかった郊外型ボウリング場(40レーン)として同地で開業した。同年、前橋市内ではボウリング場の開業が相次ぎ、翌1972年には9施設になった。しかし、その後数年のうちにレーンの供給過剰と、ボウリングブームに陰りが出始めた影響から閉店や撤退が相次いだ。36年が経過した現在も営業を続けているのは、同店を含め2施設のみ。

 同店は1974年にレーン数を32に減らし、空いたスペースにパチンコ台を設置した。当時パチンコ店は駅の近くや繁華街にしかなかったため、前橋市内で初の郊外型パチンコ店舗となり、以降15年間ボウリングとパチンコの営業を続けたが、郊外型のパチンコ店が増えた1989年からビリヤード、ジーンズショップ、ゲームなどに変更しながら同スペースを活用してきた。ボウリングのレーン数は現在もそのまま。

 前橋市出身で共愛学園前橋国際大学(同市駒形町)に通っていた時「ボウルジャンボ前橋」をよく利用したという男性(30歳代)は、「授業の合間に大学の近くで遊べる場所は限られていた。『ボウルジャンボ前橋』にはよく行った。ずっと変わらない姿で残っていることもあり、思い出深い大切な場所」と話す。

 今月、同市内に「ラウンド1」がオープンする。北関東では栃木県宇都宮市に次いで2店舗目の出店。「ボウルジャンボ前橋」と「ラウンド1」出店地は同じ幹線道路沿いに位置し、その間わずか500メートル。そのため「ボウルジャンボ前橋」では、ボウリング教室のレッスンや体力作りのために長年通っている利用者、レジャーとしてではなくスポーツとしてボウリングを楽しむ競技選手などの固定客以外の利用者減を視野に、営業時間延長、ゲームコーナーの見直し、ボウリングのプロショップ開店などで歯止めをかける考え。また、団体客の取り込みを強化する目的で大型バスを購入し、一時中止していた団体客の送迎サービスを再開した。「ボウリング大会やコンペの送迎はもちろん、宴会の前に大会を開く場合など所定のエリア内であれば指定場所に迎えに行き、宴会の会場まで送る」(同)という。

 開業から30年以上経過した店舗の外観は一時代前の印象を拭いきれないが、店内は清潔に保たれている。支配人は「気持ちよくボウリングを楽しんでもらえるよう今まで以上に気を配る。営業時間の延長も『気持ちよく』の一環で、深夜2時以降に来店する利用者に気兼ねなくボウリングを楽しんでもらうのが目的。従業員教育を徹底し、心の通う接客を目指す」と話している。

 営業時間は10時~翌5時。

前橋の老舗遊園地-日本一なつかしい遊園地は日本一安い遊園地(高崎経済新聞)

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