山名八幡宮（高崎市山名町）境内に4月15日にオープンしたベーカリー「PICCOLINO（ピッコリーノ）」（高崎市山名町、TEL 027-346-1767）が静かな話題になっている。

【写真】バターなどを使用したパンと店舗外観

　PICCOLINOは山名八幡宮27代神主の高井俊一郎さんが、パン職人の伊藤幹雄さん、けい子さん夫婦を高知県から招いて開いた店。伊藤幹雄さんは高崎出身。

　高井さんは子どもや母親が行う活動や催しのためにスペースを提供するなど子育てを支援してきた。さらに何かをプラスしたいと考えたのが食育で、「安心安全な食べ物を提供したい」（高井さん）といろいろ調べた過程で伊藤さんを知り、「弟子を紹介してもらおうと思っていたが、本人が高崎に来てくれることになった」と振り返る。

　伊藤さんは出店にあたり天然酵母と群馬県産小麦「ダブル8号」と水、少量の塩だけで作るパンの開発に取り組んだ。試行錯誤の末、小麦の香ばしさと甘み、かみごたえのある食感が特徴のパンが完成。「原材料を最小限に留めているので本当に天然。赤ちゃんにも安心して食べさせられる」と胸を張る。

　添加物を使わないパンは子育て中の女性を中心に話題になり、取材中も店内には多くの女性の姿が。

　パンは食パン、カンパーニュ、フランスパン、黒みつパン、レーズンパンなど約10種類。価格は108円～626円。

　営業時間は10時～15時。火水定休。