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昭和5年創業、高崎「おみたまんじゅう」閉店へ-2時間半待ち、惜しむ声

12月18日11時ごろ、13時30分からの販売を待つファンの行列。甘さ控え目の味と子どもの頃から食べていたソウルフードとあって、往年の地元「スイーツ男子」の姿が目立つ

12月18日11時ごろ、13時30分からの販売を待つファンの行列。甘さ控え目の味と子どもの頃から食べていたソウルフードとあって、往年の地元「スイーツ男子」の姿が目立つ

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 自家製の酒まんじゅうが人気の「おみたまんじゅう」(高崎市神戸町、TEL 027-343-5217)が12月21日に閉店する。

県道の交差点、まんじゅう製造中の湯気がランドマークとしても知られた

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 同店は1930(昭和5)年、現在の店主の徳井博さんの祖母、ミタさんが始めた。ほんのりと酒が香る甘さ控えめのまんじゅうはたちまち評判となり「おミタさんのまんじゅう」から店名が付いた。

 三代目の博さんは1972(昭和47)年に父親の七五三吉さんから店を引き継ぎ、酒まんじゅう一筋42年「先代と変わらぬ味を」と頑張ってきたが、足の具合が悪くなり立ち仕事が辛い状態になったという。

 作れば作っただけ売れてしまうおみたまんじゅう、18日も昼前から午後の販売分を待つ行列ができた。

 列に並んでいた久保田秀夫さん(同市三ツ子沢町)は「子どもの頃から食べていた。もう食べられなくなるなんて」と肩を落とす。島津君夫さん(富岡市)は「高崎や前橋に来ると買って帰った。もう50年ほど通っている。香りがよく、他店のものとは全く違う。再開を楽しみにしている」と閉まる前からソウルフード復活への思いを口にする。

 博さんは「みなさんに感謝の気持ちでいっぱい。ありがとうございました」と話した。

 価格は1個50円。販売時間は9時~、13時30分~の2回。販売個数は公表していない。売り切れ御免。12月21日まで。

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