大沢正明群馬県知事が自民党のネット番組で「未開の地 グンマー」を肯定したという記事が流れた7月26日、賛否両論のツイートが飛び交った。
数年前、「群馬県庁」とされる原始的な家屋の画像が投稿され、一部のネットユーザーの間で話題になった。グーグルで「群馬県庁」と検索すると、しばらく前から1ページ目に「群馬県庁」とともに「グンマー県庁」の画像が並んで表示されるようになった。同画像検索では群馬県庁を抜き1枚目に表示される。
画像だけでなく、「グンマー」に関する書き込みを追えば、「グンマーに行くことになったが、ロケット砲を装備すれば大丈夫か」「多少訓練した日本人ごときがグンマーにかなうわけがない」や、「県境を越える時は焼きまんじゅうを両手に持ち、高く掲げるのが基本な。そうしないと撃たれても文句は言えん」などの書き込みが見つかる。
こうした毎日がエイプリールフールのようないわばネットの遊びが公に認められた格好になり、「隠れた遊びだから楽しかったのに」と収束に向かうのか、それとも群馬は「グンマー」になるのか。大沢知事の発言にツイッターでは「群馬県知事は器がでかい」「ねたにされてる=愛されてるだし」など賛同ツイートも目立った。
一方、「これはひどい」「さっさと発展させて」や、「Yahooのトップ!大沢知事のこと書きたくないけど…。群馬ということは太田ということ。『未開の地』とは太田のなにを指して言っているのですか。製造品出荷額は北関東一ですよ。全国だって19位。農業もいい線いってる。アフリカ気分が味わえるなんて。歴史だって文化だって。冗談ですか」(清水聖義太田市長のツイッター)なども。
日経リサーチによる2回目の「地域ブランド力ランキング」で43位から最下位に沈んだ群馬県。北関東3県のトップは茨城県の45位、次いで栃木県の46位。最近、何かと話題のグンマーだが、「今回の発言に対する群馬県民からのクレームは特になかった」(群馬県担当者)という。