健康志向で「赤身」人気高まる-前橋の老舗鮮魚店「江原屋」

メバチマグロの「腹ガマ」を下ろす四代目、江原恒夫さん

メバチマグロの「腹ガマ」を下ろす四代目、江原恒夫さん

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 近海物の本マグロなどを扱う前橋の老舗鮮魚店「江原屋本店」(前橋市千代田2、TEL 027-231-3577)で、「赤身」が人気を集めている。

大トロも「ブツ」なら…

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 江原屋本店は1896(明治29)年、同地で海産物の小売商として創業した。鮮魚を扱うようになったのは冷蔵・冷凍設備が供給されるようになった1955(昭和30)年ごろから。その後、家庭用の冷蔵庫が普及するようになると、日常の食卓に刺身が登場するようになる。

 同店のマグロはメバチマグロが主流で「近海物の本マグロ、大間のマグロなども扱う。いずれも中型(60~80キロ)の『腹ガマ』と呼ばれるカマ下の部位を仕入れる」と話すのは三代目店主の江原昌助さん。

 江原さんはこの道50年の目利きだ。「いいマグロを見分けられるようになるには5年以上かかる。いいものを仕入れるためには市場や仲買さんからの情報の活用もポイント」とも。

 同店の利用客は中高年が多く、魚にこだわりを持つ若い人が減っているという。「前橋市内だけでなく、高崎、伊勢崎、沼田、渋川から買いに来てくれるお客さまもいるが、年齢は高くなってきている。若い人にもいいマグロを食べてほしいね」と力を込める。

 何年か前まではトロや中トロが人気だったが、健康ブームにより赤身の人気が高まった。「DHAは赤身より中トロの方が多いので、健康志向なら本来は中トロなんだけどね」。

 価格は赤身(1皿)=500円、中トロ(1皿)=750円、大トロは時価。6月~10月中旬は、店頭で焼き上げるアユの塩焼き(400円)も販売している。

 営業時間は9時30分~19時。水曜定休。

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