高崎で日本画展-テレビの鑑定番組で話題の「徳岡神泉」作品も

片山牧羊「きつね」1927年、絹本彩色、軸装。同展のパンフレットの表紙を飾った作品。キツネの毛並みが精緻なタッチで描かれている

片山牧羊「きつね」1927年、絹本彩色、軸装。同展のパンフレットの表紙を飾った作品。キツネの毛並みが精緻なタッチで描かれている

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 「高崎市タワー美術館」(高崎市栄町、TEL 027-330-3773)で開催中の日本画展「日本画と語ろう 耳を澄ませば聞こえませんか」に「開運なんでも鑑定団」(テレビ東京)に度々持ち込まれる画家、徳岡神泉(1896年~1972年)の屏風が展示されている。

これぞ本物の「徳岡神泉」

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 同展では上村松園(1875年~1949年)、東山魁夷(1908年~1999年)、横山大観(1868年~1958年)をはじめとする同美術館所蔵の日本画47点を展示しており、その中の1点が徳岡神泉。

 神泉の作品は六曲一双のびょうぶ絵で、舟から魚を下ろす漁師や仲買人などを描いた「魚市場」(1917年)だ。

 同作品について、同館学芸員の辻さんは「当時は漁港を題材にした作品が多かった。神泉は明石の港によく通っていた。『魚市場』は舟を引き上げるかけ声や、威勢のいい競りの声、波の音などが聞こえてきそうな生き生きとした作品。まさに『耳を澄ませば聞こえませんか』」と話す。

 同展開催に合わせて同館では近代書の先駆者のひとり大澤雅休と、その流れを受け継ぐ中島邑水らの作品を展示する「墨の調べ」を開催。12月15日には「耳を澄ませば聞こえませんか」にちなんだ「小さなチェンバロコンサート」(出演=渡辺敏晴さん)も開催する。

 開館時間は10時~18時(金曜日は20時まで)。観覧料は、一般=200円、大高生=160円。展示は来年1月25日まで。月曜(祝日の場合は翌日)、年末年始(12月1日を除く)休館。

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