高崎市美術館(高崎市八島町)は10月3日より、高崎市出身の彫刻家・深井隆さんの作品展を「高崎シティギャラリー」(高松町、TEL 027-328-5050)で開催する。
深井さんは1951年に高崎市に生まれた。1976年、東京芸術大学美術学部彫刻科卒業後、「木彫の可能性、パブリック空間における彫刻表現」をテーマに制作活動を行い、1980年に奨励賞を受賞した「第5回群馬青年美術展(現、群馬青年ビエンナーレ)」を皮切りに数々の賞を受賞するなど評価が高く、現代日本の彫刻界を代表する作家の一人として知られている。
同館学芸員の宮谷さんは「香り高いクスノキを彫り、翼を付けたいす、馬、月、円などを表現する深井さんの作品は、静かなそして悠久の時の流れを感じさせるものが多い。『月』をモチーフにした近年の作品は禅寺の庭から着想を得ているそうだ」と話す。
同展では、同館が所蔵する作品「内なる楽園-夢想の旅-」ほかに加え、「月の庭-蒼夜-」「逃れゆく思念-月の森-」など新作を含む彫刻と平面作品計15点を展示する。
開催時間は10時~18時。観覧無料。10月14日まで。