6月25日の40.2度以来、暑い街として注目を集める「伊勢崎」に1杯150円でかき氷を提供する老舗氷店がある。
氷の製造・販売を手掛ける「赤石商店」(伊勢崎市緑町、TEL 0270-25-3744)は1950年創業。メーンは飲食店などへの氷の販売。創業当時から夏はかき氷を販売していたが1970年代、飲食店の盛況を受け氷の需要が高まったことからかき氷まで手が回らなくなり中止した。
再開したのは2013年。伊勢崎市緑町は群馬県内でもその名を知られる飲食店街だったが、東日本大震災(2011年3月)を契機に飲食店が減り始めた。ちょうどその頃かき氷の機材などを扱う会社からの勧めがあり、背中を押された格好。
再開当時は「いちご」「レモン」「みぞれ」「抹茶」の4種類で価格は1杯100円。高校生を中心にすぐに顧客が付いた。最も多いのは店から最も近い群馬県立伊勢崎興陽高校の生徒。でコラボメニューを開発するほど。
2020年にフレーバーやトッピングを追加し、1杯150円~300円に変更した。メニューは「いちご」など10種類150円、「みぞれあずき」「抹茶あずき」各200円、「チョコバナナ」など5種類300円。最も人気があるのは「いちご」だという。
店主(三代目)の赤石祐一さんは「記録的な気温になった時期が期末テスト期間だったため、来店者が増えることはなかったが、期末テスト明けはどっと増えた」と笑う。
営業時間は13時~18時。9月末まで。