12月16日、「警視庁だるま」が前橋に戻った。
1960年代に放送され、人気を博したテレビドラマがあった。今は大河ドラマ(NHK)など一部を除き1クール10~12話程度だが、「七人の刑事」(TBS)は1961年から1969年までに382話放送された伝説のテレビドラマ。
このテレビドラマに群馬県出身の俳優、天田俊明さん(伊勢崎市生まれ、群馬県立前橋高等学校卒業)が刑事役で出演していた。劇中、刑事が集まる小料理屋に「だるま」が飾ってあったことから、前橋市観光協会(当時)が警視庁捜査第一課に「前橋だるま」を贈るようになった。
初回は1965年頃ではないかと考えられている。それから毎年12月に前橋に戻り、翌年の浄火(お焚き上げ)を待つ。
今年は返納の使者、警視庁捜査一課須藤英信警部補、大塚智人巡査部長とともに14件の事件名を背負って戻った。返納式で須藤警部補は「だるまが見守ってくれたおかげで今年は未解決事件がなかった」と話した。
警視庁だるまは1月8日まで前橋市役所1Fロビーに展示され、1月9日(初市)に浄火される。