自家焙煎(ばいせん)コーヒー豆と焼きものの販売を手がける大和屋(高崎市筑縄町、TEL 027-027-362-5911)は4月15日、コーヒー豆を、注文を受けた分だけ焙煎するネットショップを開設した。
同店はブラジル、インドネシア、コロンビアなどの指定農場から買い付けた生豆を自社で焙煎し、直営3店舗とグループ店26店舗で販売しているが、「ギフトで当店の豆を知ったが近くに店舗がない人、転居したために来店できなくなった人などからの電話注文が増えてきたため」(同店担当者)ネットショップの開設を検討していた。
同店は焙煎したてのコーヒー豆の販売で知られており、ネットショップについても鮮度の高いコーヒー豆を販売したいとの考えから、「ネットショップの注文分を店舗用とは別に焙煎するために、注文を毎週水曜に締め切り、木曜に焙煎、金曜に発送」(同)と発送日を週1回に限定した。
ショップ開設に先立ち、鮮度を維持するためにパッケージの選定にもこだわった。同じコーヒー豆を缶とアロマプレスパック(炭酸ガスだけを通すコーヒー用のパッケージ)に詰め2~3日置き、同店のコーヒー鑑定有資格者とスタッフらで両方を飲み比べるなどのテストを繰り返した。結果、「鮮度は大きくは変わらなかった。ならば『エコ』なパッケージを」(同)と、アロマプレスパックを使うことにした。
ネットショップでは、同店が常時取り扱う約50種類のコーヒー豆の中から人気のあるブレンドをメーンに約25~30種類、コーヒーを使ったチョコレートなど同店オリジナルの菓子などをそろえる。
「焙煎したてのコーヒー豆は炭酸ガスの放出量が多く、飲みごろになるのは2~3日後。木曜に焙煎し金曜に発送したコーヒー豆は地域によって差があるが、おおむねちょうど飲み頃になる土曜か日曜に届く。ひいたものも販売しているが、できれば『豆』を試してほしい」(同)と話している。
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