ちゃんこのスープと太い手打ちうどんがタッグを組んだ「どすこいうどん浜ちゃん」が1月12日、前橋市元総社町にオープンした。
店主の浜ちゃん(浜亮太さん)は1995年に八角部屋に入門。1997年には序二段で、2001年には幕下で優勝するなど2008年まで角界で巨体を揺らした。しこ名は北勝嵐。引退と同時にプロレスに転向。リング名は浜亮太。群馬が好きで2011年に移住した。
新型コロナウイルスの影響で年間150あった試合が50試合に減少。プロレスと「どすこいうどん浜ちゃん」で生活の安定を目指す。
浜ちゃんは「力士時代に培ったちゃんこのスープと、群馬県民が好きな手打ちうどんで最強のタッグを結成。う(た)ま(か)すぎしんさくです」と笑う。
スープは「ソップ炊きちゃんこ」と呼ばれる初日前に食べるちゃんこ風に仕上げた。ベースは鶏とカツオで、鶏は「2本の足で立っている=手を着かない=負けない」縁起がいいとされる。
麺は太麺。176センチ、225キロの巨体で足踏みした生地を一晩寝かせて仕上げる。元力士だけにしこしこ。
メニューは「うどん(かけ・もり)」(500円)、「ざるうどん」(550円)、「なめこおろしうどん」(650円)、「肉汁うどん」(980円)、「どすこいちゃんこうどん(鶏肉団子入り)」(1,000円)など。「げそ」「とり天」「ごぼう」などの天ぷら各100円。
うどんは浜ちゃん一人で打つため1日40食限定。オープンから連日ほぼ売り切れ状態が続いている。来店者は一般的なうどん店より女性が多く4割程度を占める。
営業時間は11時~14時、18時~22時だが、現在は群馬県の時短要請を受け昼だけ営業。プロレスの試合がある日定休。浜ちゃんは「夜営業できるようになれば居酒屋としての営業を考えている。準備はできている」と塩を握る。