国宝に内定した出土品を展示する「綿貫観音山古墳のすべて」が7月18日、「群馬県立歴史博物館」(高崎市綿貫町、TEL 027-346-5522)で始まる。
【写真】同時展示される国宝の金工品「金銅製心葉形杏葉」(沖ノ島)
綿貫観音山古墳は全長97メートルの前方後円墳で、6世紀後半につくられたと推定されている。1967(昭和42)年から翌年にかけて発掘調査が行われ、県内最大級の石室とともに多く副葬品を発見した。
古墳の石室からは副葬品が持ち出されてしまっていることが多いが、綿貫観音山古墳の石室は崩れていたために当時の品々が納められたままそっくり出土した。
出土品は今年3月に開かれた国の文化審議会で3,346点が国宝に内定。今夏、正式に決まる予定だ。「綿貫観音山古墳のすべて」では展示可能な全出土品に加え、「沖ノ島」(福岡県)、「藤ノ木古墳」(奈良県)の金工品など634点を展示する。
開館時間は9時30分~17時。観覧料は一般700円、大高生350円、中学生以下無料。月曜休館(8月10日を除く)。9月6日まで。
新型コロナウイルス感染防止対策の一環で観覧は予約制。予約は前日17時まで群馬県立歴史博物館(TEL 027-346-5522)で受け付ける。当日も空きがあれば可。滞在時間の制限はなし。