東日本大震災から5年目となる3月11日、高前エリアの消防署など98カ所で14時46分にサイレンを鳴らす。
あの日、前橋・高崎も震度5強の揺れに見舞われた。高前経済編集部が入る3階建てのビルも大きく揺れ、2度目の大きな揺れが始まると同時に慌てて外へ飛び出した。室内に戻り、廃棄のために床に置いてあったアナログのテレビの電源を入れ、しばらくすると津波の映像が。2001年、米国ニューヨークでの同時多発テロの映像と同じように、現実として受け入れられなかったことを思い出す。
5年も前のことと感じる反面、5年しか経っていないのかと複雑な思いだ。風化とはこういうものなのかも知れない。
高前エリアでは高崎が13カ所の消防署で、前橋が防災行政無線を含む85カ所、合計98カ所でサイレンを鳴らす。津波の実体験はないが3月11日、サイレンを聞くたび震災を知らない子どもたちに伝えていこう。