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「地震で割れたと思って」半額即売、全額寄付-佐藤けいさんに高崎タカシマヤが協力

会場は高崎タカシマヤ5F食器売り場。ほとんどの時間、佐藤けいさん自ら販売を行う

会場は高崎タカシマヤ5F食器売り場。ほとんどの時間、佐藤けいさん自ら販売を行う

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 陶芸家の佐藤けいさん(日本工芸会正会員、高崎市倉渕町)が高崎タカシマヤで5月25日から、須恵器などの作品を半額で販売し、売り上げ全額を寄付する「東日本大震災チャリティー作陶展」を開催する。

佐藤けいさんと言えば須恵器、酒器など

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佐藤さんは高崎出身で、群馬県立高崎高校卒業後、北海道大学に進んだ。数学者を目指し勉学に励んでいた佐藤さんだが、陶芸にのめり込み同大を中退。1971(昭和46)年、陶芸家への道を歩み始めた。高崎タカシマヤでの個展は2003年、2006年、2010年に開催した。

 岩手県遠野市に6年間住んでいたことがあるという佐藤さんは「釜石、大船渡、陸前高田には知り合いも多く、よく遊びに行った。あの人たちはどうなったのだろう。いわき市では個展を開いたり、穴窯のレンガを仕入れたりした。何か自分にできることはないか」と考えた。

 「益子を拠点にする友人の窯は全部壊れ、作品もたくさん割れてしまった。私の被害は湯のみ20個程度。あの被害に比べたらゼロに等しく、ならば全部地震で割れたと思って半額で販売し、売り上げの全額を寄付すればいい」(佐藤さん)

 しかし窯たきと窯出し展を控えていたため動きが取れず、ゴールデンウイーク明けに高崎タカシマヤの担当者に「半額販売全額寄付」の企画を相談、快諾を得たという。

 陶器の売り上げは高崎タカシマヤのレジに入るが、同店は一切の経費を引かずに佐藤さんの口座に振り込む。佐藤さんは売上金を直接いわき市に届け、いわき市の受領書を公開する。

 営業時間は10時~19時(土曜・日曜・祝日は19時30分まで)。今月29日まで。

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