8月4日、5日に開催された「高崎まつり」会場に設置した「エコポスト」で収集したゴミが、約12トンあったことがわかった。
「エコポスト」プロジェクトは、まつり会場のゴミ分別収集だけでなく、「分別についての意識向上」(同市観光課担当者)を目的に5年前から実施されている。「エコポスト」は慈光通り、大手前通り、もてなし広場、群馬音楽センター東側広場などを中心に、数人のボランティアとともに10カ所に設置された。分別収集されたゴミの量は、可燃ゴミ=9.2トン、不燃ゴミ=0.45トン、資源ゴミ=2.48トン(缶=0.565トン、ペットボトル=0.415トン、ビン=0.42トン、紙=1.08トン)で、計12.1トン。
現在、高崎の市街地だけでも、月に約9,400トン(5月実績)ものゴミが出る。エコポストのボランティアを努めた石原由紀彦さん(高崎経済大学3年)は、「東京都の出身なのでゴミの分別については地方の人より敏感と思う。こうしたプロジェクトを通して、一人でも多くの人の意識が変われば」と話す。
まつり当日、エコポスト以外のゴミ箱(常設)には、プラスチック容器、割りばし、缶などが山積していた。設置されているゴミ箱が分別用ではないためやむを得ないともいえるが、「ゴミの分別は、慣れ。クセのように身に付いてしまえば、自然に分けられるようになるはず」(同大3年、安達宏さん)と、エコポストのボランティアたちは、ゴミを捨てに来た人一人ひとりに分別を呼びかけた。