シネマテークたかさき(高崎市あら町、TEL 027-325-1744)で10月2日、ツバル、ベネチア(イタリア)、シシマレフ(アラスカ)の3島に生きる人々の暮らしを描いたドキュメンタリー映画「ビューティフル・アイランズ」(監督=海南友子さん)の上映が始まる。
ツバルは海抜が1.5メートルしかなく、毎年2月から3月にかけては島全体が水浸しになる状態で、今世紀中にも海に沈むと考えられている。ベネチアは高潮、シシマレフは海が凍る期間が極端に短くなり、高波による土壌の浸食が進んでいる。
海南さんは「今回この作品で『失われゆくもの』を描いた。気候変動の影響を受ける島では生活文化や伝統など、さまざまなものが消え行く運命をたどっている。リアルに感じてもらうためになるべくそのままに近いかたちで、3年がかりで記録した」と話している。
劇場予告編にはUAさんが書き下ろした「黄金の緑」が使われ、iPhoneアプリには「水没カメラ-あなたの住む町がツバルやベネチアのように水没の被害にあうとしたら?」が、iPadアプリ用の「ビューティフル・アイランズ-ムービーフォトブック」が電子出版され話題になった。
鑑賞券は、一般=1,700円、学生=1,400円、シニア・高校生以下=1,000円。10月15日まで。3日(16時からの上映後)には海南さんが舞台あいさつを行う。舞台あいさつの回は予約が必要。