フジタコーポレーション(太田市清原町)が展開するスーパーマーケットの1ブランド「マルシェ」で販売している格安食品が売り上げをけん引している。
同社は現在、マルシェ7店舗を含むスーパーマーケット31店舗を展開する。マルシェを展開し始めたのは1992年で、通常のスーパーで取り扱わない高級品も扱う店として知られた。
マルシェが格安食品の販売を始めたのは今年4月。商品はモヤシ(3円)、豆腐(19円)、ゆでうどん(19円)、納豆(3パック57円)、バターロール(6個入り69円)、銀ジャケ切り身(99円)、ツナフレーク(3缶238円)など日常の食卓に必要な品を中心に、コロッケ(19円)、いなりずし(4個99円)、シャケ弁当(299円)などの総菜を加えた26品。
同社店舗運営担当の黒澤さんは「コンセプト『不景気の中、企業努力により商品をいかに安く提供できるか』。それまでの価格の半分または半分以下に抑えようと考えた。社内から『それでは商売にならない』と反発もあった。徹底的にコストを削減するために包材を見直し、各店舗で行っていた作業を本部で一括するなど極限までコスト削減を図った」と話す。
中には赤字の商品もあるが、客数は全店平均で15%、前橋店では30%増加。客数の増加が売り上げアップにつながり、全店で10%、前橋店では20%増となった。
同社では今後も「毎日安い」アイテムを増やしていく考えだ。