東京電力の社員を中心に構成されたアマチュアバンド「でんきくん」に出演オファーが殺到し、6月の時点で今年中のスケジュールがほぼ埋まってしまったことが分かった。
「でんきくん」は菊池浩之さん(リーダー)、木村衛さん、木村芳正さんが2003年に結成したアコースティックバンドで、その後、平形一義さん、信澤学さん、高山幸則さん、高山舞子さんが加わり7人になった。
1970年代のフォークソングや沖縄系ポップスのカバーが主だがオリジナル曲も手がけており、最近では群馬県の地産地消をPRするオリジナル曲「やよい姫 愛を届けて」「やよい姫 会えない時も」などをレパートリーに加えた。
作詞・作曲を担当するのは菊池さんで、作品数は現在289曲を数える。代表曲は「でんきの歌」「いちよんごーまるまるまる」「ニッピコラーゲン化粧品 クレーム処理係」など、興味をそそる曲名がズラリ。
7人のメンバーうち5人がボーカル。演奏できる楽器はアコースティックギター、アップライトベース、ハーモニカ、アコーディオン、タンバリン、カホン、三線、マンドリン、ウクレレ、尺八、ポピュラー尺八、シャンベ、パーカッション、鈴と多彩だ。
「サラリーマンは転勤がつきもの。結成当時は全員群馬県内に勤務していたので平日も練習できたが、現在は4人が県外勤務となり、その上、出演依頼が増えたために週末にライブ…となると思うように練習ができないのが悩み」(菊池さん)だという。
「でんきくん」は2007年3月に開催された「カバコン」特別賞を受賞し、木村芳正さんが2002年、NHKのど自慢前橋大会で合格しているほか、信澤さんは「ミスチルを歌わせたらミスチルよりうまい」、木村衛さんは「高校時代のクラスメートが氷室京介とあって歌に渋みがある」などの評価も集める。
直近の誰でも「でんきくん」の演奏を楽しめるライブは、元気プラザ21(前橋市本2)で8月7日に開催される「前橋キッズフェスタ2010」。入場無料、出演料も無料。「でんきくん」に関する問い合わせは菊池さん(TEL 090-3526-5112)まで。