栃木県出身のお笑いコンビ「U字工事」がネタにしたのをきっかけに一世を風靡(ふうび)した「レモン牛乳」だが、40年以上前に前橋市内の「タカハシ乳業」(前橋市総社町、TEL 027-253-3383)も製造していたことがわかった。
主力商品「ジャージー4.5(580円)」「無農薬手作り牧草の牛乳(400円)」
タカハシ乳業は1887(明治20)年に創業し、1950(昭和25)年から低温殺菌一筋で牛乳や乳製品を製造しており、現在、自社ブランド約25アイテム、プライベートブランド約15アイテムを手がける。
「レモン牛乳」の製造を手がけたのは3代目社長の故高橋勉さんで「『レモン牛乳』だけでなく『リンゴ牛乳』『オレンジ牛乳』『パイン牛乳』や『コーヒー牛乳』などを商品化した」(5代目社長の高橋忍さん)という。
「レモン牛乳」をはじめとするこれらの商品の製造は何年か続いたが、人工甘味料「チクロ」が問題になった1960年代後半、やむなく製造を打ち切ることに。
その後、4代目社長に就任した高橋秀夫さんが2000年に「レモン牛乳」(紙パック方式)を復活させたが、当時は現在のような話題性もなく約1年で製造を打ち切った。
高橋忍さんは「『レモン牛乳』は牛乳にレモン汁と砂糖を加えて作る。当社は有機にこだわり安定剤を使用しないので、『レモン牛乳』の人気の具合によっては、有機レモンを探して商品化を検討したい」と前向き。群馬県産の「レモン牛乳」を飲める日が来るかもしれない。