前橋で8月2日に開催された「前橋若手落語家選手権」で、「たいこ腹」を披露した金原亭馬吉さん(二ツ目)が、記念すべき初代王者に選ばれた。
当日は、金原亭馬吉さん、三遊亭きつつきさん、桂夏丸さん、瀧川鯉橋さん、立川談修さんの熱いバトルを観客が評価した。
金原亭馬吉さんに続く2位は立川談修さん、3位には桂夏丸さんが入った。桂夏丸さんは群馬県出身だが、「当日の噺(はなし)だけで評価してほしい」(実行委員会担当者)と、プログラムにも出身地や別の選手権の成績などは一切掲載しなかった。
ゲスト出演した三遊亭兼好さんは「こうした選手権が都内で開催される場合、『仲間』の出席率によって勝敗が決まることが多い。地方で開催したことにより公平な評価が得られたと思う」と振り返った。
同実行委員会では同選手権開催を決めた当初から「いかに公平に評価してもらえるか」にこだわってきた。
開催当日が高崎まつりと重なるなど、チケットの売れ行きは想定を下回る結果となったが、「第2回も開催したい。お客さんから『楽しかった』といううれしい言葉をもらった。これから一人でも多くの人に審査する楽しみを知ってもらいたい」(同)と話しており、今後に弾みを付けたようだ。
当日の有効投票数は249票だった。