生体販売を手がけるドッグカフェ｢Chien precieux（シアン・プレシュ）｣(前橋市千代田4､TEL 027-230-9070)が昨年12月に開園した「犬の幼稚園」が、「わがままが治ってよかった」など飼い主から好評を得ている。

「犬の幼稚園」の園長と副園長

　犬の幼稚園は朝から夕方までの預かり制で、6カ月未満のパピー（小犬）が対象。現在までに約10匹が入園し、すでに卒園した犬もいる。

　レッスンを担当するドッグトレーナーの上野貴子さんは「子犬のうちにいろいろな体験をさせることで社会性が身に付くため、成犬になった時に起こりやすい問題行動を予防することができる」と話す。

　犬の問題行動といえば、雷やチャイム、掃除機など音に反応しての無駄ぼえが挙げられる。音に対する反応は恐怖感が原因と言われ、同園では録音した雷の音を聞かせたり、掃除機をかけたりするなどして、音に対する恐怖心を取り除く「授業」を実施している。

　同園で上野さんとともに活躍しているのが園長＝スティック（シェットランドシープドッグ、オス3歳）、副園長＝グミ（フレンチブルドッグ、メス1歳）。「2匹ともおおらかな性格で、園児のお姉さん的存在。園長と副園長がいることによって園児の勢いをうまくコントロールできる」（上野さん）という。

　犬のしつけに対する関心の高い首都圏では、こうしたドッグトレーナーと飼い主が手紙によるやり取りをしながら愛犬の成長を見守るケースが増えており、「当園も飼い主と連携を図りながら、人間と犬との正しいコミュニケーションの取り方を広めたい」（同）とも。

　同店オーナーの五代さんは「犬を1匹だけ飼っている家庭が多いため、パピーのうちからわがままになってしまっている犬が多く、『わがままが治ってよかった』という声が寄せられる」と話しており、「夜なら預けられる」という利用客のため、近く夜間部を新設する考え。

　料金は、月4回＝20,000円、月8回＝38,000円。