高崎ビューホテル（高崎市柳川町、TEL 027-322-1111）は「緊急謝恩キャンペーン」と銘打ち、2月15日に開催するイベント「一夜限りの響宴」の参加者全員に3千円のレストラン利用券を進呈する。

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　高崎ビューホテルは1983（昭和58）年に開業。34年目を迎える年が明けた1月13日、年内での営業終了を発表した。

　2013年、改正耐震改修促進法が施行された。同法に基づく耐震診断の結果「震度6強から7に達する大規模な地震における評価が『II危険性がある』」と出たため、耐震補強に係る費用を試算していた。結果、その費用が30億円になることがわかった。経営は順調だったが、今後の営業の中でこの巨額の投資を取り返すことはできないと、年内での営業終了を決断するに至った。

　高崎ビューホテルがなくなるという話題は非常にセンセーショナルなものだった。営業終了を知らされてからスタッフも動揺していたが、最近になってやっと落ち着いてきたという。宿泊営業課販売促進係の関口真澄さんは「お電話をたくさんいただきました。来館して涙を流して残念、残念と繰り返すお客さまもいらっしゃいました。今更ながさらながら、こんなに愛されていたんだと実感しました」と話す。

　発表後の最初のイベントが「一夜限りの響宴」だったことから、急きょ「緊急謝恩キャンペーン」を企画。レストラン利用券の進呈を決めた。

　「一夜限りの響宴」は群馬交響楽団の白水裕憲さん（フルート）、渡会裕之さん（ヴァイオリン）、田岡幸子さん（ヴィオラ）、中田英一郎さん（チェロ）による管弦楽、高崎ビューホテルの日本料理の依本新さん、フランス料理の相川健二さん、広東料理の五十嵐仁さんによる特別料理、高崎出身の噺家林家つる子さんによる落語を楽しむもの。

　料金は1人15,000円（フリードリンク付き）。時間は管弦楽が18時30分～、食事が19時～、寄席が20時30分～。

　予約は電話（TEL 027-322-8325）で受け付ける。