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「だるま」警視庁から前橋に帰る 背には「鉄道ケーブル連続放火」など解決事件名

警視庁捜査一課から戻った「事件だるま」の背中

警視庁捜査一課から戻った「事件だるま」の背中

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 恒例の「事件だるま」が12月10日、警視庁捜査一課の警部補らの手で前橋市に届けられた。

【写真】市長応接室での帰還の儀式、だるまは前橋産

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 前橋市が警視庁捜査一課に「だるま」を贈呈し始めたのは1965(昭和40)年頃から。当時、絶大な人気を誇ったTVドラマ「七人の刑事」(TBS)に群馬県立前橋高等学校出身の俳優、天田俊明さん(伊勢崎市生まれ)が出演していた。劇中、天田さんらが集まる小料理屋に「だるま」が飾られていたことから、「だるま」の贈呈を始めたのだという。

 「だるま」は願を掛け片目を入れ、願いが叶ったらもう片方を入れ、浄火する。「事件だるま」はその年に解決した事件名を背負って前橋に戻り、来年1月9日に開催される初市まつりでの浄火を待つ。

 今年もたくさんの事件名を背負っている。記憶に新しいものでは男が都内複数のJR関係施設に連続して放火し業務を妨害した「鉄道電気ケーブル等を狙った連続放火等事件」、前橋が死体遺棄現場となった「不動産会社社長に対する殺人・死体遺棄等事件」など14件。

 北條武志巡査部長は同市長室で「だるまは捜査一課の課長室に置いてあり、担当した事件を早期に解決してだるまに載せられるよう、日々、解決に向けて取り組んでいる」と話すと、山本龍前橋市長は「市長になって初めて知った。この伝統が続いて都民の安全を守っていると思うと誇らしく思える」と応じた。

 「事件だるま」は初市まで前橋市役所1階ロビーで見られる。

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