高崎の老舗食品スーパー「エクセレントフードトミー」(高崎市双葉町)が10月13日、閉店した。
トミーは1928(昭和3)年、青果店として創業。食品スーパーに業態変更したのは1967(昭和42)年で、高級なこだわり食品を扱う店として知られるようになった。創業から80余年、スーパー49年の歴史の幕引きは突然だった。
ホームページの「2015年お買い物月間カレンダー10月」には月末までの特売の予定が掲載されており、閉店が急だったことがうかがえる。閉店を知らずに訪れた買い物客は張り紙を見て帰って行った。
果物を納入していた山形県の果樹園の担当者は「16日に別の取引業者から聞いて知った。売掛金が残っているが連絡がつかない状態なので困っている。10年以上前、冨所社長と奥さんが当園を訪ねて来られて取り引きが始まった。非常に残念。一時は滞っていた分の支払いが2カ月前に終わったばかりだった」とため息をついた。