前橋の飲食店が「豚肉料理」を通してグランプリを争う「第4回T-1グランプリ」――T-1グランプリ実行委員会は12月19日に行った最終選定会議を報道陣に公開し、同時に決勝進出6店舗6メニューを発表した。
T-1グランプリは覆面審査と決勝戦でグランプリを決める。覆面審査は1店舗を複数の審査員が担当し、エントリーメニューを注文の上、味だけでなく店の雰囲気や接客などを採点。決勝進出店(メニュー)はこの総合点で決まる。決勝戦は一般投票となる。
覆面審査員はボランティアで費用は自前だ。今回は97店舗を165人で担当した。1食当たりの平均費用を900円としても覆面審査期間中だけで1,500万円の経済効果だ。決勝戦では昨年は8250食、1食900円としても約7,500万円の経済効果があったわけで、各店とも決勝進出に力が入る。
しかし昨年まで、決勝戦に同じ店舗や同じメニューが残ったことについて、参加店や市民から「特定の店しか残れない」「出来レースか」などの声が上がった。これを受け、同実行委員会は決勝進出店(メニュー)選定委員16人(8人は委任状)、実質10人の委員のうち、飲食店関係者2人を外し、会議を公開し公正をアピールした。
決勝進出は、「手打ちうどん泉」(敷島町)の「豚軟骨煮うどん」(880円)、「Andore Kandore」(住吉2)の「豚々茶漬け」(680円)、「シェ・スナガ」(石倉2)の「元祖とんとんお重」(850円)、「蕎麦山海酒屋山人」(問屋2)の「豚伽哩セット」(1,050円)、「アカリトモル」(上細井町)「上州名物サンド」(500円)、「焼肉乃上州敷島店」(川原1)の「石焼とんころビビンバ(上州麦豚角煮入り)」(880円)の6店6メニュー。登録名簿順。
同実行委員会の戸塚久仁子委員長は「今回初めて登場するメニューばかりでびっくりした。諦めないでチャレンジしてもらえれば、きっと決勝に出られる。新しいメニューが盛り上がりにつながってほしい」と話した。
決勝戦は来年1月14日~3月24日。決勝進出の2店舗以上でエントリーメニューを食べると投票権が得られる。