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空き店舗で大御所が撮った「路面電車写真展」-高崎で今日まで

会場は高崎タカシマヤ、スズラン高崎の2つの百貨店を結ぶ通りにあるテナントビル

会場は高崎タカシマヤ、スズラン高崎の2つの百貨店を結ぶ通りにあるテナントビル

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 高崎市街地の空き店舗で開催されている写真展「路面電車があった時代 高崎の街 昭和の記憶」が6月6日、最終日を迎える。

路面電車の写真をアップで

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 高崎、前橋には1890(明治23)年から使われていた「馬車鉄道」があった。1910(明治43)年の軌道化に伴い名称を「伊香保軌道線」(東武鉄道)に改め、高崎、前橋の市街地と伊香保温泉を結ぶ市民の足となった。

 廃線は1953(昭和28)~1956(昭和31)年にかけて。当時は道路が狭く、自動車やバスの普及とともに「邪魔だ」という声が上がるようになると、東武鉄道もバス路線への転換を模索することに。

 鉄道写真界の大御所として知られる田部井康修さん(高崎市連雀町)は「伊香保軌道線」の写真を撮り続けた。作品は「伊香保軌道線」だけで600点を数える。今回の展示の仕掛け人はさいち民芸(同)の佐藤有一さん。「シャッターが下りたままになっているテナントビルでの写真展の開催を」とオーナーに掛け合った。

 もし廃線になっていなかったらと問いに佐藤さんは「なかなか想像できないが、邪魔だなあと思っているかもしれない。カーブを曲がるが大変でよく脱線していた。路面電車を走らせるのは大変だが、今、走ったら街の活性化につながるのでは」と話す。

 街の歴史を写したモノクロ写真。久しぶりにシャッターが上がったウインドーをのぞき込む人が多かった。

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