ホームメードのクッキーやケーキの製造、販売を手がける松田製菓(高崎市桧物町、TEL 027-322-4474)が7月初旬に販売を開始した「ガトーロール」が話題を集めている。
同店は、クッキーやケーキを群馬県産の小麦粉や卵を使って手作りしているのが特徴。「ガトーロール」は、6月に高崎・大手前慈光通り商店街で行われた「商店街チャレンジャーズ インキュベーションショッププロジェクト」出店時に投入した商品のひとつで、やや甘めの生クリームをやわらかなスポンジでロールしたもの。価格は、ガトーロール=126円、ガトーロールまるごと=840円。
同店で使用している小麦粉は、曽我製粉(前橋市力丸町)製、県内産小麦「つるぴかり」を原料にした「白光(びゃっこう)」。小麦粉は、含有するグルテンの量によって、薄力から強力まで数段階に分けられる。同店代表の松田さんは「『白光』に出会う以前は、有名な菓子に使われていることで知られる『特・宝傘』(超薄力)を使用していた。『白光』を初めて試した時には、グルテンが多すぎてだめかと思った」という。「師匠のアドバイス」(松田さん)もあり、試行錯誤の後、現在の焼き上がりに到達した。
さらに、松田さんは「手作りなので大量生産できないが、安心しておいしく食べてもらえるよう、食品添加物は使わない。スポンジの生地に気泡剤を使用すれば、目のそろった焼き上がりになるが、整った見た目より味を追求したい」という。「小振りに仕上げたかったので、通常フルーツロールに使っているスポンジを巻いた。味、大きさともに受けたようだ」(松田さん)とも。
「ガトーロール」は現在、同店店頭のみで販売しているが、高崎スズランほか、デパ地下のスポット商品として引き合いがあるという。「お取り寄せ」の相談にも乗るというが、「手作りなので、大量注文は受けられない」(松田さん)と話している。